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Arch Linux と Sway WM を使ったデスクトップ環境構築ガイド(書きかけ)

Arch Linux と Sway WM を使ったデスクトップ環境構築ガイド(書きかけ)

はじめに

Sway WM について

Sway ウィンドウマネージャー(以下、Sway)は、Waylandで動作するタイル型ウィンドウマネージャーです。 僕がLinuxを使うモチベーションの一つが「タイル型ウィンドウマネージャーが使えること」なのですが、Wayland環境で使えるタイル型ウィンドウマネージャーは結構限られています(Sway以外だとHyperlandくらい?)。
僕はずーっとSwayを使っているのですが、Swayはかなり動作が安定しているし、ドキュメントも割と充実しているし、Arch Linuxであれば日本語入力も問題なく使えるので、タイル型ウィンドウマネージャー初心者の方にも非常にオススメです。
ここでは、Arch Linux上でのSwayを使ったデスクトップ環境の構築方法を紹介します。

僕のデスクトップ環境

Desktop画面のGif画像 アプリの起動と、Window・仮想デスクトップの操作の様子

見た目よりも視認性・操作性・メンテナンス性を重視して、シンプルなデザインにしています。ビジュアル重視の方は、Hyperlandを試してみると良いかもしれません。

Swayのインストール

Arch Linuxのインストール方法についてはこちらの動画(英語)や、Arch Wiki(日本語)こちらのドキュメント(日本語)を参照して下さい。
初心者の方は archinstall というヘルパーライブラリを使うことをおすすめします。

archinstall でインストールする場合

archinstallを使うと、Arch Linuxのインストールと、Swayを含むデスクトップ環境を簡単にインストールできます。その際、Desktop Environmentの項目で「Sway」を選択してください。

その他の項目のオススメの設定も一応載せておきます。

  • Mirror: Japan
  • Disk configuration → Partitioning
    • Disk configuration type: Use a best-effort default partition layout
    • File system: ext4
    • Create a separate partition for /home: Yes
  • Profile
    • Type
      • Type: Desktop
      • Desktop environment: GNOME, Sway
      • Seat access: polkit
    • Greeter: GDM
  • Audio: pipewire
  • Kernel: linux & linux-lts
  • Network configuration: Use NetworkManager
  • Time zone: Japan

手動でインストールする場合

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sudo pacman -S sway swaybg swaylock swayidle

waybar wofi mako brightnessctl wl-clipboard

日本語入力とフォントの設定

日本語ロケールの設定

Sway環境で日本語を使うためには、まずシステム全体で日本語ロケール(ja_JP.UTF-8)を有効にする必要があります。

ロケールが定義されているファイルは/etc/locale.genです。このファイルを開いて、ja_JP.UTF-8 UTF-8の行の先頭にある#を取り除いて日本語ロケールを有効にします。

次に、以下のコマンドを実行して/etc/locale.confで有効になっているロケールをシステムに反映します。

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sudo locale-gen

日本語の入力メソッドの設定

日本語入力には、fcitx5という入力メソッドフレームワークを使います。
以下のコマンドで必要なパッケージをインストールします。

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sudo pacman -S fcitx5-im fcitx5-configtool fcitx5-mozc

次に、/etc/environmentファイルを編集して、fcitx5を有効にします。以下の内容を追加してください。

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GTK_IM_MODULE=fcitx
QT_IM_MODULE=fcitx
XMODIFIERS=@im=fcitx

そして、fcitx5-configtoolを起動して、Available Input MethodからMozcを選択し、Current Input Methodに追加されているのを確認し、Applyをクリックして下さい。

最後に、ログアウトして再ログインすることで、fcitx5が有効になります。

フォントの設定

フォントは、Noto Sans CJK JPを使うのがオススメです。以下のコマンドでインストールできます。

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sudo pacman -S noto noto-fonts-cjk noto-fonts-emoji noto-fonts-extra

Swayの設定

Swayの設定ファイルは、~/.config/sway/configにあります。

This post is licensed under CC BY 4.0 by the author.